口コミで感染症粉瘤と書かれていますがどのような状態か？人に感染するのか？

2024/07/23

瘤の穴から菌が入り込むことが原因

「感染症粉瘤」という表現は患部が何らかの形で細菌に感染し、炎症を起こした状態を指します。通常粉瘤は皮膚の下に閉じ込められた袋状の構造で、中には皮脂や角質が溜まっています。これが外部からの微生物が侵入することにより感染を引き起こし、赤み腫れ痛み場合によっては膿が発生することがあります。

感染の入り口となるのは患部が皮膚の表面に開口部を持つ場合や、無理な圧迫によって患部が破れてしまった場合などです。細菌が穴から入り込み、内部で増殖することで炎症が引き起こされます。

手術で粉瘤を取り除くのが基本的な治療法

感染を起こした患部の治療では抗生物質による感染のコントロールと、患部の袋ごとの除去が一般的なアプローチです。抗生物質は感染による炎症を抑えるために用いられますが患部自体を取り除かなければ再発する可能性が高いため、最終的には手術が推奨されます。

不安があるようなケースも多いですが、手術では局所麻酔のもと、患部とその袋を完全に除去します。このプロセスにより、再発のリスクを最小限に抑えることができます。感染が重い場合は、まず感染を落ち着かせてから手術を行うことがあります。

感染症ではないため人に移ることはない

粉瘤は感染症ではなく、細菌感染によってできるものでもありません。そのため、粉瘤が人から人へ直接うつることはありません。感染した粉瘤からの細菌が他人の傷口に直接侵入するなど、非常に特殊な状況を除けば、粉瘤が日常生活で他人に感染を引き起こす可能性は極めて低いと言えます。

しかし、一見して心配のないように見えても、感染した粉瘤は適切な治療を必要とする医学的な状態です。患部が炎症を起こしたり、破裂することで、感染が広がったり、他の健康上の問題が引き起こされることもあります。そのため、粉瘤が見つかった場合は、自己判断で処置を行うのではなく、専門医に相談し、適切な診断と治療を受けることが重要です。